過鎮静気味の日常

狭い研修医室から少し広い医局に飛び出しました。一体どんな専攻医生活を送っているのか。

「せん妄予防のコツ 静岡がんセンターの実践」

こんにちはお久しぶりです。

 

 今回せん妄の勉強をするにあたり、「せん妄予防のコツ 静岡がんセンターの実践」を通読しました。そんなに200ページないくらいの小さなライトな本ですので、他院でのせん妄対策に興味のある方は一読をお勧めいたします。

 

せん妄予防のコツ ‐静岡がんセンターの実践

せん妄予防のコツ ‐静岡がんセンターの実践

 

 

 

睡眠マネジメント

 せん妄つまりは睡眠のマネジメントをどのように行うのか具体的に記載してあり、静岡がんセンターでの工夫とせん妄予防の実績を見ながら、いかに予防が良い効果をもたらしたのかが明確に読み取れました。

 入院時に何気なく継続してしまうベンゾジアゼピン系の睡眠薬ですが、改めて新型の睡眠薬への切り替えが必要だと感じました。医師、看護師両方の視点からの記載がある点もまた面白いです。

私の知っているせん妄対策

 しかしながら置き換える薬剤の値段がそれなりにすることが気になりましたので、当院での実施はやや難しいな、というのが率直な意見です。

 私の知る限りでは、当院で実施されているせん妄対策は精神科の介入がない限りは、セレネースがほとんどだと思います。セレネースでも落ち着かないのですが、という相談も何件か受けたことがあります。今となってはそのうちのいくつかは絶食になった患者のベンゾの離脱だったり、医薬品誘発のせん妄だったりしただろうかと思い返します。幸いにも大事に至った例には出会っていません。せん妄マネジメントについて考えさせられる本でした。