過鎮静気味の日常

狭い研修医室から少し広い医局に飛び出しました。一体どんな専攻医生活を送っているのか。

知っておきたい!予後まで考える!!周術期輸液・輸血療法KEYNOTE

最近読んだ本の話題です。

今回読んだのは

「知っておきたい!予後まで考える!!周術期輸液・輸血療法KEYNOTE

 

 お勧めする理由としては

  • 輸液に関してのよくある疑問に対して簡潔に説明されている
  • 全体で100ページ程度と取っつきやすい
  • 輸血に関して適応と目的がはっきりと書かれていて臨床にすぐ使える

などがあります。

輸液に関してのよくある疑問に対して簡潔に説明されている

 全体の構成としては「輸液の基本」「輸液の理論」「輸血」の3構成になっています。その中でも、基本編の内容が特に気に入っています。
 「なぜ、過剰輸液してしまうのか?」「禁水分と不感蒸泄による水分不足」「尿が出ないはハイポである」などの項目が15ほどあり、それぞれについておおよそ2ページで説明し、最後にpointを2つほどの箇条書きにしてくれています。簡潔に説明されていて、とてもわかりやすい。

 

全体で100ページ程度と取っつきやすい

 少し前に出た「INTENSIVIST 輸液・ボリューム管理」も輸液に関してさまざまな情報が記載してあり、面白いと思ったのですが、読みやすさだけで語るとこちらの方が上かと思います。こちらを通読してから、もう一度INTENSIVISTの読みたいところに目を通そうかなと考えています。

 

輸血に関して適応と目的がはっきりと書かれていて臨床にすぐ使える

 正直、輸血に関してはあまり勉強してこなかったので、このようにまとまっていると大変助かりました。「赤血球は組織への酸素供給不足が懸念される際に検討、6-10g/dLが目安となる」「凍結血漿はPT30%以下orINR2.0以上、APTT25%以下あるいは施設基準の2倍が目安になる」「血小板は2-5万/μgで出血傾向があるときに適応になる」など、基本的なところは漏らさずに、わかりやすく適応と目的につちえ記載してくれています。厚生労働省の輸血療法実施の考え方にもいろいろ書いてありますが、私はこちらのほうが読みやすかったです。

知っておきたい!予後まで考える!!周術期輸液・輸血療法KEYNOTE

知っておきたい!予後まで考える!!周術期輸液・輸血療法KEYNOTE

 

 

これまで、輸液の勉強に関しては

「輸液を学ぶ人のために」

をおすすめしてきました。

今回紹介した本は、それを読んだのちに、周術期や急性期の輸液にかかわる人におすすめしたいと思います。

輸液を学ぶ人のために

輸液を学ぶ人のために

 

 今回は以上です。